ただの学生が微表情分析のスペシャリストを目指す

人種、性別問わず0.25秒以下で起こる表情の微妙な変化や会話の最中に見られるしぐさ。それらは意識的にコントロールできないため、非常に重要なサインであるのに見落とされがち。そんなことに興味を持ち独学で非言語コミュニケーションを学ぶことを決めた、ただの学生のブログです。

微表情分析への誤解

前回、表情分析ツールである、FACSについて少しお話しさせて頂きました。

ご覧になっていない方は是非前回の記事をご覧ください↓

www.lietome.me

 

FACSは、専門的かつ複雑なものですので、理解するのは正直言って難しいです。

ただ、当ブログを読み続けていただければ、FACSや微表情分析について

少しずつ理解していただけるようになるのではないかと思います。

また、そのように分かやすく、記事を執筆させて頂こうと考えていますので、

たまに当ブログを覗きに来てもらえたら嬉しいです🐈

 

さて、周りの人に表情分析ツールの最終試験に合格し、資格を取得したと伝えると、よく聞かれる質問があります。

 

「 人の考えてることがすべてわかるの?」

「人が嘘ついているときも見破ることができるのか」

 

これらは皆さんが「表情分析」と聞くと、一般的に結びつけやすいイメージなのではないでしょうか?

 

単刀直入に言うと、

 

答えは、 時と場合によるです。

 

なぜこんなに曖昧な答えかと言いますと、表情変化の分析だけでは、

 

「なぜ、とある表情筋が動いたのか」

 

その理由がわからないからです。

 

 

表情分析によってどの筋肉が動いて、顔の表情が通常と比べてどのように変化したかを分析することはできます。

 

しかし、表情変化の前後の出来事を知らずに、その表情の変化をある感情の表出に安易に関連付けることは誤解につながると考えます。

 

なぜなら、

ある表情筋の収縮、変化自体は、

その人が何を感じているか、どんな感情であるかを教えてはくれないからです。

 

そのため、FACSを用いて実際に表情分析をする際にも、観察対象者の

Baseline/ベースラインと呼ばれる 、

表情変化が全く起きていない状態、いわゆる通常時を知る必要があります。

 

要するに、元の表情からどのくらい変化があったのかを分析をしていくのです。

 

つまり、その観察対象の人のベースライン、データを知っていればいるほど表情分析の正確性は上がります。

 

逆に言うと、初対面の人、つまり表情の動きについてデータがまだあまり無い人の表情を分析するのには通常時の顔を観察する必要があるため、少し時間が要ります。

 

また、ここで非常に興味深いのは、顔の特徴は人間一人ひとり異なるということです。

 

例えば、

  • 元から額に深いシワがある人
  • 一重、二重
  • 眉の形 

etc...

 

これらの特徴を前もって観察し、知っておくことは、表情分析の正確さを高めるために非常に大切なのです。

 

また、表情変化を感情の表出分析に応用する場合も同じく、会話の前後の内容などを知る必要があります。

 

例えば、話し相手の表情に、

  • 両眉が下がる。(AU4)
  • 上瞼が上がる。(AU5)
  • 唇がきつく結ばれているか、(AU23 or 24) 開口し、何かを叫ぶような四角い口になる。(様々なAU)

といった、典型的な「怒り」を表すとされる筋肉の動きが表れたとしましょう。

 

もし会話の前後を知らずに、

この表情だけみても、その人が怒っているのか、それとも集中して話をしっかりと聞こうとしているのか定かではありません。

また、その「怒り」の表情をした理由がわからないのです。

 

一方で、あなたがその人の親しい人の事を少し悪く言った後に、

この表情が現れた場合、

その人は怒りを感じていると見ていいでしょう。

 

このように、表情分析や、しぐさ、声のトーンなどを感情表出の手がかりとして使う時には、会話の前後を知る必要があるのです。

 

従って、微表情分析ができるということは、表情変化の分析ができるということであり、

その技術をさらに高度なものに応用するには、より多くの情報が必要であるということです。

 

場面の前後を知りもせず、

「この表情筋が動いたからこの人はこう感じているはず!」

 

と判断するのは非常に危険です。

様々な誤解に繋がると考えます。

 

これらの、微表情分析へのよくある誤解や、実用性をしっかりと理解して頂きたく、この記事を今回執筆させて頂きました。

 

ありがとうございました🐈

 


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