ただの学生が微表情分析のスペシャリストを目指す-志水勇之進-

人種、性別問わず0.25秒以下で起こる表情の微妙な変化や会話の最中に見られるしぐさ。それらは意識的にコントロールできないため、非常に重要なサインであるのに見落とされがち。そんなことに興味を持ち独学で非言語コミュニケーションを学ぶことを決めた、ただの学生のブログです。

FACS(表情分析のツール)の学び方

今回は、Facial Action Cording System(FACS) 資格取得までの道のりについてお話しさせていただければと思います。 

表情分析のツールFACSについてはこちらからどうぞ↓

www.lietome.me

 

FACSの認知度

さて、第一に、FACS 認定コーダーはおろか、FACSを知っている人の数は非常に少なく、

日本ではさらに認知度が低いです。

 

心理学は幅広い分野ですので、表情など非言語コミュニケーションを専門としていない限り、

心理学を専門とする学者の多くでもFACSを認知している方は多くないのではないでしょうか。

 

私の場合は、周りの心理学専攻の友人や、教授の中でもFACSを知っている人がいないことから、独学で学び始めることにしました。

 

さて、FACSの学び方の手順をご紹介していきたいと思います。

①FACSマニュアルを購入する

まず、FACSのマニュアルを、

開発者の1人であるポール•エクマン/Paul Ekman氏のホームページから購入する必要があります。↓

https://www.paulekman.com

 

マニュアルは英語で説明されています。それなりの英語力があると内容をより早く理解しやすいと思います。

 

英語力に自信がない方は、英語を日本語に訳しながらでもFACSは学べると思いますが、500ページを超えるマニュアルを理解するにはとてつもない時間がかかるでしょう。

 

②各表情の動き(AU)を意味的+視覚的に理解する

マニュアルは、1つ1つのAU(Action Unit) 、いわゆる、表情の動きを詳細に説明しています。

例えばAU4は、両眉が共に動いて下がる動きであり、

  • 両眉を共に動かすcorrigator supercilii muscle/皺眉筋(しゅうびきん)
  • 両眉を下げる働きのprocerus /鼻根幹

の2つの筋肉の動きから成ります。

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①眉根筋 ②皺眉筋



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AU4 両眉が下がる動き

 

マニュアルには、多くの表情の動きを表す説明と共に、写真や動画が含まれており、各AUの動きを意味的に、また視覚的に理解していくことが大切です。

③実際にCoding/符号化の練習をする

FACSが開発された目的は、表情の動きを符号化することです。

 

無表情(baseline /どの表情筋も働いていない状態)から、どの表情筋が働き、表情がどのように変化したのかを符号化します。

 

それをAUを使って述べていくのです。

 

例えば、無表情の状態から、一般的に「悲しみ」と認知されるような表情に変化したとします。

 

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元の表情



 

 

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変化後の表情




表情の動きの変化は以下の通りです。

  • 両眉の内側が上がる 
  • 上まぶたが下がる 
  • 両口角が下がる 

 

ちなみにこの動きを符号化すると、

1+4+15 となります。

  • 眉の内側が上がる動きを表す=AU1
  • -眉が一緒に動く動きを表す=AU4
  • 両口角が下がる動きを表す=AU15

 

*本来は、この1つ1つの動きに

intensity(強さ)

をA(弱い)B-C-D-E(強い) 付けて

(1C+4D+15B という風に)

符号化するのですが、このintensityは見極めるのは非常に難しく、かなりの労力が必要です。

 

以上ざっくりとしたFACSを学ぶ上での

手順の説明でした。

 

独学で学ぶ際には短期間で一気に学ぶよりは、コツコツと毎日読み進めていき、

わからなくなったらまた戻ってその部分を読み理解を深める。

といった手法をお勧めします。

 

開発者の1人であるエクマン氏も、

複数人、すなわちグループ学習を勧めています。

実は私も独学で充分に勉強した後、

アメリカのUCバークレーにてエクマン氏の教え子であるエリカ•ロザンバーグ/Erika Rosenberg氏 の5日間のFACS集中セミナーを受講してきました。

 

そのことを後に記事にて紹介させて頂くつもりですので良かったらまた覗いてみてくださいね。

 

ありがとうございました🐈


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