ただの学生が微表情分析のスペシャリストを目指す

人種、性別問わず0.25秒以下で起こる表情の微妙な変化や会話の最中に見られるしぐさ。それらは意識的にコントロールできないため、非常に重要なサインであるのに見落とされがち。そんなことに興味を持ち独学で非言語コミュニケーションを学ぶことを決めた、ただの学生のブログです。

FACS認定コーダーへの最終関門!FACS 最終試験

今回は私がどのようにFACS認定コーダーになったのか。道のりその③を執筆させて頂こうと思います。

前回、前々回の記事はこちら↓

www.lietome.me

 

www.lietome.me

 

5日間のセミナーを終えて

前回の記事にて紹介させて頂きました

アメリカはカリフォルニア州、UCバークレー校にて5日間のFACS集中セミナーを受けてきました。

 

セミナーの最後に講師である

ロザンバーグ氏は、

「セミナーで学んだことが身についているうちに最終テストを受けなさい」

 

と勧めてくれました。

 

しかし、当時春学期の真っ最中であり、課題に、バイトに忙しかった私は、ロザンバーグ氏の助言を顧みずに、FACSを放置していたのです…(このことをのちに少し後悔することになるのですが…)

 

そのままずるずると最終テストを受けないまま、なんと1年弱。

 

FACSには時間が空いた時に少し復習する程度しか触れることができないままでいました。

このままではいけないとついに。

FACS最終テストを最優先事項にします。

FACS Final Testはどんなもの?

FACSの最終テストは、

実際にカウンセリングにおいての

会話を録画した34もの動画の、

ある指定された一部分の表情の動きを

符号化していきます。


ここで難しいのは、動画が全て「実際の会話である」ということです。

顔の上下左右の動きや、

目の上下左右の動きも符号化しなくてはいけませんし、顔の元々の作りが異なる人々の表情の変化を符号化しなくてはいけないので、難易度は非常に高いです。

 

テストが終わったら、採点となりますが、受験者が符号化したものと、

熟練FACS認定コーダーの符号化されたFACSコード群が、ある方程式に則って計算されます。

その方程式によって各々のコードの相関が計測されます。

簡単に言うと、

自分が符号化したスコアと、

熟練認定コーダーのスコアがどれほど一致しているか

を見られるのです。

 

その相関がある一定レベルを超えないとコード化の客観性が保たないため、

FACS最終テストは不合格となります。

 

実際にFACSが実験で使われるときも、2人以上の認定コーダーの符号化の相関がある一定レベルを超えないと客観性を保てないため、データを破棄せざるを得ない事態となるのです。

 

ちなみに求められる相関レベルは 0.75-0.80以上です。

 

私は2回目の挑戦でようやく

合格することができました!

 

なお、最終テストは一度購入してしまえば、受かるまで何回でも受けることができます。

https://www.paulekman.com/facial-action-coding-system/

↑ここからFACSのマニュアル、

FACS final test共に購入することができます。

FACS認定コーダーとは?

FACS認定コーダーとは、FACSマニュアル及びInvestigatorガイドをもとにFACSの符号化をマスターし、FACSの開発者の1人であるポール•エクマン氏が運営するFACSコーダー認定テストに合格した者のことを指します。

コーダー認定を受けて初めて、人の顔の動きを客観的に記述できる技術を有すると考えられるのです。

したがって、表情を研究する科学者や、人の顔の動きを分析し、それを説明する人にとって、FACSコーダーの資格は非常に重要なものだといえます。

FACS認定コーダーに何ができるのか?

さて、晴れてFACS認定コーダーとなり、表情分析のスペシャリストの第一歩を踏み出しましたが、具体的にFACS認定コーダーになるとどのようなことができるのでしょうか?

  • 実験でFACSを表情分析のツールとして利用することができる。
  • 企業向けに表情分析を応用した交渉相手の表情の読み方を教えることができる。
  • 一般の方向けに表情分析を応用して他人とのコミュニケーションを円滑にする方法を教えることができる。
  • 警察や防衛省などに聴取や尋問、テロ対策に応用できる表情分析をレクチャーすることができる。
  • 嘘発見に応用することで、様々な刑事事件や、裁判などでも活用できる。
  • 他人の表情、感情を読み取ることが困難な、例えば自閉症などの障害を持つ人たちに他人の表情の読み方、正しい表情の作り方を教えることができる。
  • 脳のダメージによって表情があまり動かない(微表情レベル)方とのコミュニケーションを代わりに行う、また家族の方に表情分析を教える。

など、表情分析は様々な分野に応用できると信じています。

 

ちなみに、上記の一つ目、

「実験にてFACSを利用する」

以外は、FACS認定コーダーでなくても

できそうな仕事かもしれませんが、

FACSに精通している人物とそうでない人では、表情分析に関する知識や技術がかなり違います。

 

表情分析、さらにしぐさ分析を応用することによって、嘘発見率も高められると考えます。(表情分析を応用した噓発見は、自分の中でかなり興味があります。)

これらの技術をうまく利用することで、なにか将来自分でやっていけたらなと考えていますが、今のところは、大学院に進学し、表情分析の研究を本格的に行なって理解を深めていきたいと考えています。

 

「表情分析のスペシャリストになるまで」と、大それたタイトルをつけていますが、自分自身、まだ毛が生えたほどですので、

これから精進を重ねていきたいと思います。

 

ありがとうございました🐈

 


人気ブログランキング

 

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心理学へ
にほんブログ村