ただの学生が微表情分析のスペシャリストを目指す-志水勇之進-

人種、性別問わず0.25秒以下で起こる表情の微妙な変化や会話の最中に見られるしぐさ。それらは意識的にコントロールできないため、非常に重要なサインであるのに見落とされがち。そんなことに興味を持ち独学で非言語コミュニケーションを学ぶことを決めた、ただの学生のブログです。

集団心理の一つ「Bystander effect/傍観者効果とは?」

今日は、以前社会心理学の授業で学んだ

興味深いトピックである

"bystander effect/バイスタンダーエフェクト"

についてご紹介したいと思います。

 

Bystander effectとは?

"bystander effect"とは、

日本語で「傍観者効果」と訳されます。社会心理学の用語であり、集団心理の一つとして知られています。

 

bystander effect/傍観者効果は、

 

自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさない心理を指し、

また、傍観者が多いほど、その効果は高まるとされています。

 

具体的にどういう事でしょうか?

それでは、このBystander effect/傍観者効果が注目され始めるきっかけとなったある出来事を見ていきましょう。

女性に起こった悲劇

ある出来事とは、1964年3月13日、アメリカニューヨーク州クイーンズ郡キュー・ガーデン地区で発生した出来事です。

 

この地区に住んでいた女性、

キティ/Kitty (愛称)ことキャスリーン・ジェノヴィーズ/Catherine Genovese が

帰宅途中の駅の住宅街付近で

深夜、襲われます。

 

暴漢に襲われた際、キティは身の危険を感じ、大声で叫びました

 

しかし、そのままキティは帰らぬ人になってしまったのです。

 

ここまでは聞き覚えのある悲しい出来事ですが、

 

後にあることが発覚し、世間に衝撃を与えます。

 

実は、キティが大声で助けを求めた際、

付近の住民38人がキティの叫び声を聞き、

現場を目撃していたのにも関わらず、

誰一人警察に通報せず助けにも入らなかったというのです。

 

多くの人が出来事を目の当たりにしながらも、誰一人として助けなかった事で、

この事件は大きな注目を浴び、

当時のマスコミは「都会人の冷淡さ」が原因であるとしてこの事件を大々的に報道しました。

 

なぜ、こんなことがあり得るのでしょうか?皆さんはどう思いますか?

 

答えは、冒頭でご紹介した通り、

bystander effect/傍観者効果が働いたからであるのですが、なぜ当時の状況でこの集団心理が起こったのでしょうか?

Bystander effect/傍観者効果が働く3つの原因

この集団心理が起こる要因は大きく分けて3つあると知られています

責任の分散

自分が行動しなくても誰かがするだろうという考えのもと、他人の行動に合わせることで、一人一人の責任や非難が分散されると考え行動しない、またはできないことを指します。

 

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責任の分散:一人当たりの責任が少なくなることです。


聴衆抑制

行動を起こした結果下される、ほかの人からの批判的な評価に対する不安から、行動しない、できないことうを指します。

「失敗への恐れ」とも言えるでしょう。

 

 ③多元的無知

他の人が行動しないことで、緊急性がないと考え行動しない、またはできないことを指します。

 

実際に、キティが襲われた際、

38人もの住人が現場を目撃していたと述べましたが、この住人たちは、

 

他の住民(自分以外の住民)も同じく

現場を目撃していることに気付いていた

 

のです。

 

従って、当時の報道のように、

「都会人が冷淡だから」が原因ではなく、

多くの人が現場を目撃していた、

または

自分以外の人も悲劇を目撃していたこと

を知っていたため

誰もキティを助けなかった。

ことがわかったのです。

 

この集団心理の根底には

「自分がやらなくても誰かがやってくれるだろう」という考えや、

「誰も急いで助けに行っていないので大ごとではないのだろう」

といった誤った認知があります。

 

Bystander effect/ 傍観者効果を防ぐためには、この集団心理を起こしにくい社会システムを作ることが必要と言われますが、

それはかなり難しいでしょう。

 

従って、一人一人がこういった

集団心理が起こり得るということを

認識することが大事なのだと思います。

 

以上、今回は集団心理の一つである

Bystander effect/傍観者効果について

お話しさせて頂きました。

 

ありがとうございました🐈

 

 


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