ただの学生が微表情分析のスペシャリストを目指す-志水勇之進-

人種、性別問わず0.25秒以下で起こる表情の微妙な変化や会話の最中に見られるしぐさ。それらは意識的にコントロールできないため、非常に重要なサインであるのに見落とされがち。そんなことに興味を持ち独学で非言語コミュニケーションを学ぶことを決めた、ただの学生のブログです。

赤ちゃんは表情認識ができるのか!?発達心理学から見る子どもの表情認識の発達

前々から、人の感情を伝えるシグナル/信号としての顔の表情の重要性をお話しさせて頂いていますが、

今回は表情認識(人の感情を表情から読み取ること)についてお話しさせて頂ければと思います。

 

表情認識とは?


一般的に、人の感情を表情から読み取ることを表情認識(Facial Expression Recognition)といいます。

 

では、人間はどのようにこの能力を身につけるのでしょうか。

 

また、生まれてからどのくらいで人の感情を表情から読み取る技術、または能力を身につけるのでしょうか。

 

今回は、表情認識の重要性と、発達についてお話しさせて頂ければと思います。

 

表情認識の重要性

様々な研究において、近年、顔は感情を表す重要なシグナル/信号であるとさらに注目を集めるようになってきました。

 

以前の記事にてお話しさせて頂いたように、私たちは、相手とのコミュニケーションにおいて、実に93%を表情やしぐさ、声などの非言語コミュニケーションから得ています。 

 

実は、相手が発する言葉それ自体からはあまり注目していないのです。

 *詳しくはこちらの記事をご覧ください↓

www.lietome.me

 
他の人とのコミュニケーションにおいて、相手が何を感じているかを私たちは表情などから主に読み取ろうとします。


しかし、相手の表情の正しい読み方を私たちに教えてくれる人はいません。

相手の顔の表情から感情を読み取ることを、私たちは、家族や周りの人の表情を観察し、それらを相手が感じているであろう感情と結びつけようとする経験から学びます。

 

時には表情から感情を読み取ることに失敗することもあるでしょう。

 

人は、「学習」を繰り返しながら

自分で身につけていくのです。

 

新生児の表情認識能力

さて、では実際にはどのように

私たちの表情認知能力は発達していくのでしょうか?

 

新生児のように、表情から感情を読み取る経験がまだ乏しい人も表情を認識できるのでしょうか?


みなさんはどう思いますか?



ある研究では、表情認識能力はある程度生まれつき備わっているという結果が出ています。

 

赤ちゃんが顔を見ている時に脳の顔専門領域が活動するという発見も、この結果を裏付けるものの一つです。


実は、新生児の視力は0.02程しかありませんが、新生児は顔でないものの写真と顔の写真を見せられると、

顔の方に注目することがわかっています。

 

この実験は、「選好注視法」という手法を用いて行われたもので、これは、

好きなものをじっと見つめるという赤ちゃんの習性

を利用した行動観察による実験です。

 

例えば、赤ちゃんのお母さんの顔写真とお母さんによく似た女性の顔写真を見せ、どちらを長く見るかという時間の差を調べます。

 

何回も実験を繰り返すと、

実のお母さんの写真を見る時間の方が長いことがわかれば、赤ちゃんは自分のお母さんの顔を認識していることがわかります。

しかし、新生児は物体として顔を好むということはわかっていますがその能力はまだ未熟で、大人のように顔と顔の違いを正確に区別できるわけではないのです。

実際に生まれてどのくらいから表情認識を正確に行えるのか

赤ちゃんが表情認識を正しく行うには、少し時間がかかります。

 

生後4ヶ月くらいでも、髪型を変えたり、マスクをしていたり、眼鏡を外したお母さんを見て、お母さんとわからず、泣き出したりすることもあります。

 

顔ではなく、髪型や眼鏡のような、わかりやすい特徴を基に、赤ちゃんはお母さんを覚えているのです。

 

それが生後8ヶ月頃には大人と同じような表情認知へと変わっていきます。


たとえ顔の角度が変わっても、同じ人物であることがわかる時期は、一般に見られる「ひとみしり」が現れる時期と一致するとも言われています。

 

また、ある研究では、

生後8ヶ月頃になると、怒りと笑顔など表情の違いで脳活動が異なることが明らかになりました。

従って、生後8ヶ月ほどで、

異なる色々な表情から、ある感情を

読み取ることができるのではないかと考えます。

 

また、この表情認識の能力は、

その赤ちゃんの経験にかなり影響されます。親によっては、表情豊かな人から、表情を統制/コントロールして、あまり出さないようにする人もいます。

それらの親の表情表出の違いが赤ちゃんの表情認識の能力の発達にどのような影響があるのかまだ明らかになってはいませんが、それもまた興味深いですね。

 

以上、今回は表情認識の重要性と、その発達についてお話しさせて頂きました。

 

ありがとうございました🐈

 


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