ただの学生が微表情分析のスペシャリストを目指す

人種、性別問わず0.25秒以下で起こる表情の微妙な変化や会話の最中に見られるしぐさ。それらは意識的にコントロールできないため、非常に重要なサインであるのに見落とされがち。そんなことに興味を持ち独学で非言語コミュニケーションを学ぶことを決めた、ただの学生のブログです。

幾つかのしぐさは世界共通で生まれつき!?しぐさの心理学

以前の記事にて、文化によって異なるいくつかのしぐさをご紹介させていただきましたが、今回は、文化に関わらず世界共通のしぐさをご紹介したいと思います。
*以前の記事をご覧になっていない方は、まず先に下記の記事をご覧になっていただければと思います↓

www.lietome.me

 

 


歓喜のポーズ


何か嬉しいことや、勝負事に勝ったとき、みなさんはどのようなしぐさを思い浮かべますか?


私は、いわゆる「ガッツポーズ」が真っ先に浮かびます。腕を高く上げあごが上を向き両脚を大きく広げるしぐさのことですね。

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よく見られる「勝者のポーズ」では、①腕を高く上げる。②あごを上に向ける。③両足を開く。これらの3つのポイントを含んでいます。



*実は、このしぐさの背景には、世界共通の「スペースを大きく取る=勝者」
という世界共通のイメージがあるのですが、そのことはまた改めて別の記事にてご紹介したいと思います。


面白いことに、このガッツポーズが文化の違いに関係なく、
世界共通であり、さらには生まれつき備わったしぐさであることが証明されているのです。


そもそもしぐさが生まれつき備わったものか学習されたものかをどう調べるのでしょうか!?


それでは、ある興味深い実験を見てみましょう。

 

 
2008年、カナダのブリティッシュコロンビア大学とアメリカのサンフランシスコ州立大学である共同実験が行われました。
研究者は、被験者として、
  • 目の見える人
  • 大人になってから視力を失った人
  • 生まれつき目の見えない人
以上3つのグループの人々を集め、実験に参加してもらいました。
そして彼らに勝負事で勝ったときや、喜びを感じた時を思い浮かべてもらい、その時にするしぐさを実演してもらいました。


すると、3つのグループの被験者達は
いずれも、腕を高く上げ、両脚を広げ、顎を上に向かせる同じような「ガッツポーズ」をとったのです。


もし、しぐさが学習によって身に付けられるのならば、元々目の見えない方々は異なる形のガッツポーズを見せたはずです。
しかし、3つのグループの被験者達が
一つの同じようなしぐさを見せたことで、ある一定のしぐさは生まれつき備わったものであるということが証明されたのです。


敗者のポーズ


一方で、敗者がするポーズも万国共通であることもわかっています。
勝負事で負けた人は、身体を小さく縮めて、うつむくとされています。

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下を向く、またはうつむくことが見られる「敗者のポーズ」では、身体が普段よりも縮こまって小さく見えることがポイントです。



また、これは「恥」を表すしぐさとしても
見受けられる場合もありますね。

 


しぐさにもDisplay rule/表出ルールが存在する


以前、表情表出は文化的に異なるというお話をさせていただきました。
つまり、ある感情を表す表情が、どんなときに表されるかは、文化によって異なるということです。
*Display ruleについてはこちらをご覧ください↓

www.lietome.me


このDisplay ruleですが、
しぐさの表出にも適用されます。
つまり、ガッツポーズや敗者のポーズをとるシチュエーションや、何を勝ちとし、何を敗北、また何を恥とするかは、文化によっても、人によっても様々であるのです。


例えば、勝負事に負けたとしても、「自分は負けていない」と信じ切っている人からは、典型的な「敗者のポーズ」が見受けられないかもしれません。


どうでしたか?


このように、しぐさ自体が生まれつきや世界共通なもの、また文化によって異なるものもありますし、
しぐさがいつ、どのように表されるのかにも文化や個人差があります。


表情と比べて、多様であり、普遍性を見つけることが困難なしぐさですが、
その分まだまだ研究しがいがある分野
であるともいえますね。


みなさんも、是非周りの人のしぐさを観察して、自分なりにそのしぐさの意味などを考えてみてくださいね!


ありがとうございました🐈


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