ただの学生が微表情分析のスペシャリストを目指す

人種、性別問わず0.25秒以下で起こる表情の微妙な変化や会話の最中に見られるしぐさ。それらは意識的にコントロールできないため、非常に重要なサインであるのに見落とされがち。そんなことに興味を持ち独学で非言語コミュニケーションを学ぶことを決めた、ただの学生のブログです。

ポリグラフは嘘発見器ですらない!? 新たな嘘発見器とその問題点

以前の記事にて1世紀にわたって世界的に使われている嘘発見器であるポリグラフの限界についてお話しさせていただきました。まずはこちらの記事をご覧頂ければと思います↓

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ポリグラフは噓発見器ですらない?


被験者の生理的変化を測るポリグラフですが、その人物が嘘をついているときに感じる恐怖による生理的変化と、機械に繋がれ尋問をされている時の緊張や恐怖から生じる生理的変化を判別することができないことが、ポリグラフの一つの問題点であるとお話ししました。


つまり、真実を語っているときでも、尋問する側が威圧的であったり、緊張間の生まれる状況であれば、人によって怯えたり、動揺することがあるのです。このような人々を、脳科学者の中野信子氏は、「有罪意識過剰者」と呼び、ポリグラフを「嘘発見器」ではなく、「緊張検知器」と呼んでいます。

*興味のある方、詳しく学ばれたい方は是非こちらの本を読んでみてください↓


また、以前にもお話ししましたが、古代で用いられていた嘘発見の方法にも同じことが言えるでしょう。また、その方法にも過激なものもありましたね。
*お読みになっていない方は是非こちらからご覧くださいね↓

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ではテクノロジーの発達に伴って、最新の技術を使って嘘を見抜くことはできないのでしょうか?


医療でおなじみMRIやfMRIが嘘発見器に?


インドでは、MRIが嘘発見器として使用され、裁判の材料にされた例があります。

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狭いところが苦手な方で、結構緊張する方も多いのでは?



「脳には不安や情動をコントロールしようとする領域(扁桃体)があり、質問に答える際に、そこが活性化すれば、その答えは嘘であると考えることができる。」


というのが彼らの理屈です。


前もご紹介しましたが、サイコパスなどは脳のこのような反応が正常ではないので、嘘を述べているときでも不安や、嘘がバレる恐怖はあまり感じません。つまり、そのような人々に対して、偏桃体の反応を見てもあまり意味がないのかもしれません。

*サイコパスについてはこちらの記事をご覧ください↓

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また、インドの研究者達は、MRIを使って、質問に対する答えを述べている際の扁桃体の活動を見れば90%以上の確率で嘘を見抜くことができると言っていたようですが、見抜くことができない確率が10%もあることは大問題ですよね。


先程の中野さんの考えを借りるとこういう考え方もできるのではないかと思います。
MRIを受けた方なら共感頂けるかと思いますが、狭いMRI装置に入れられた時点で不安になる方も多いのではないでしょうか?閉所恐怖症の方なら尚更ですよね。
その場合MRIは嘘発見器ではなく、
「緊張検査器」寄りになってしまうのではないかと思います。
そもそも、MRI、fMRIの脳機能画像がそのまま犯罪の事実認定に使えるレベルにはまだ達していないようです。


どうでしたか?


個人的には微表情分析学やFACSをさらに勉強して、嘘発見技術としての可能性をまだまだ探っていきたいと思います。


ありがとうございました🐈

参照

中野信子『サイコパス』(文春新書、2017年)


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