ただの学生が微表情分析のスペシャリストを目指す-志水勇之進-

人種、性別問わず0.25秒以下で起こる表情の微妙な変化や会話の最中に見られるしぐさ。それらは意識的にコントロールできないため、非常に重要なサインであるのに見落とされがち。そんなことに興味を持ち独学で非言語コミュニケーションを学ぶことを決めた、ただの学生のブログです。

人は皆周りより優れていると思っている不思議な心理。ポジティブ•イリュージョンとは?

突然ですが、
皆さんに質問させてください。


なんの能力でもよいのですが…
では「運動能力」にしましょう。


あなたは、自分の運動能力は平均と比べてどのくらいだと思いますか?
平均より上?それとも下?または平均くらいでしょうか。


どうでしょうか?


「平均よりかは上なのでは?」
と考えた方が多いのではないでしょうか?


人には、
「自分の能力は平均以上であると思う心理」、つまり自分を過大評価する傾向があります。
ちなみにこれを「ポジティブ•イリュージョン」と心理学博士の榎本氏は読んでいます。

榎本氏の本はこちらから是非!↓

 

 

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人は皆、自分の能力は平均より上と思いがちなのです…

ポジティブ•イリュージョン


心理学者ダニングらによると、
高校生を対象とした調査において、
自分の「運動能力」に関して、
60%が平均より上だとみなしており、平均より下とみなした人は全体の6%にすぎなかったのです。
残りの生徒は、自分の運動能力を平均並みとみなしていることになります。


また、別のデータによると、
「リーダーシップ能力」については
結果はより顕著で、
約70%の人が自分のリーダーシップ能力は平均より上とみなしていて、
平均より下とみなした人は2%程だったのです。


平均というのは中央値、つまり
50%くらいに位置するはずなので、
平均を上回る人が60%も70%もいるというのはあり得ないことですし、
平均よりも下がそれほど少ない訳がありません。


このように、人には自分の能力を過信、過大評価する傾向があるのです。


知らず知らずのうちに自分を過大評価している人は多いのではないでしょうか?

 

その中でも人は、とりわけ好ましいとされる性質や能力


例えば
「賢さ」
「人とうまく付き合っていく能力」「感受性の豊かさ」


などについて己の能力を
過大評価しがちなようです。


「人とうまく付き合う能力」については驚きを通り越すほどの結果で、
なんと約85%以上の人が平均より上と答えていたのです。


人間関係に困っていない人はそこまで
少なくないように思うのですが…

 

文化の違いなのか?

 

これらのデータはあくまでも欧米人を対象に採集されたものですし、

謙虚さが尊ばれる日本の文化と、自己アピールが強い人が求められる文化では比較することも適切ではないのかもしれません。


しかし、実際に日本人を対象にした調査も行われており、上記で述べているような結果と同じように、自分は平均以上だと思い込む心理が日本でも見受けられました。
それと同時に、日本では容姿、容貌については、自分を過小評価する心理、ネガティブイリュージョンの傾向が見られたのです。


興味深いですよね。


ちなみに、Cross-cultural psychology /異文化心理学という授業を今学期受講しているのですが、異なる文化に属する人々を
実験対象として行われる研究も非常に興味深いなと感じます。
私が最も興味のある分野である
表情やしぐさの研究も、文化的観点から行われ、普遍性や文化による違いの発見がなされています。


自分自身、まだまだ学んでいきたいと思います。


ありがとうございました🐈


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