ただの学生が微表情分析のスペシャリストを目指す-志水勇之進-

人種、性別問わず0.25秒以下で起こる表情の微妙な変化や会話の最中に見られるしぐさ。それらは意識的にコントロールできないため、非常に重要なサインであるのに見落とされがち。そんなことに興味を持ち独学で非言語コミュニケーションを学ぶことを決めた、ただの学生のブログです。

人の顔を認識することが難しい病気「相貌失認」とは?

社会において多くの人が無意識のうちに行っている顔の認知。

顔というものは多くの情報を伝えるシグナルの役割を果たしている

ことはご存知ですか?

 

しかし、世の中には、顔の認知に大きな問題を抱えている方が

少なからずいらっしゃいます。

 

今回は、「相貌失認」についてご紹介したいと思います。

 

相貌失認とは?

 

相貌失認とは、人の顔がうまく認識できないという病気です。

ちなみに英語では “Prosopagnosia”  と呼ばれます。


有病率は2~2.5%といわれており、意外と少なくないことがわかります。


相貌失認の症状は?


主な症状としては、相手の顔が認識うまく認識できないために、

 

  • 声や歩き方で人を判断する。
  • 直前にあったばかりの人でも場所が変わると分からなくなってしまう。
  • 映画などの人物がつながらない、などが挙げられます。

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顔が認識できないので、一度会ったことがある人でも思い出せないのです。

 

 

そもそもどうやって私たちは顔を認識しているのか?


我々が目から得た様々な情報は、網膜に伝わります。
この網膜は、映像を焼き付ける「フィルム」として

考えるとわかりやすいかもしれません。


網膜は、目に映った様々な情報(光、形)を電気信号に変えることで、

脳の中枢へと情報を伝えます。


網膜からの電気信号は視神経を通り、

我々の後頭部にある、後頭葉視覚野に運ばれます。

 

信号がその「視覚野」に入ると、

さらにそこから情報は2つに分かれます。

 

  • 「位置・運動を認識する経路」
  • 「色・形を認識する経路」

最終的に、これらが再度、脳の中で統合されて

初めて「映像」として認識されることになります。

 

つまりこうして我々は視覚から得た情報(色、形、表情)などを

認識することができるのです。

 

 


相貌失認の原因


この視覚中枢に出血や梗塞、腫瘍などの原因によって処理できなくなってしまうのが相貌失認の主な理由になるようです。

  • 高齢者では脳梗塞などの血流障害
  • 比較的若い人では交通事故などの外傷などが主な理由の一つのようですね。

 

実は、先天性の相貌失認も見つかっていることが明らかになっています。

上記の場合と同じように、顔を認識する時に脳内で行われるはずの処理が正常に行われないために起こるとされますが、視覚障害、知的機能障害もなく、また脳に損傷も見られないのに顔を認識することができないケースもあるようです。

なぜ先天性の相貌失認が起こるのかは、いまだに明らかになっていません。

 

もちろん遺伝的な要素の影響も否定はできませんが、研究はいまだ発達途上といえるでしょう。

 

 

どうでしたか?

さらなる研究が行われ、明らかになっていくことが増えたらと思います。

 

ありがとうございました🐈


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