ただの学生が微表情分析のスペシャリストを目指す-志水勇之進-

人種、性別問わず0.25秒以下で起こる表情の微妙な変化や会話の最中に見られるしぐさ。それらは意識的にコントロールできないため、非常に重要なサインであるのに見落とされがち。そんなことに興味を持ち独学で非言語コミュニケーションを学ぶことを決めた、ただの学生のブログです。

Change blindness/変化盲 ② the Door experiment

先日、知覚現象の一つ、「Change blindness/変化盲」についてご紹介させていただきました。
前回の記事をご覧になっていない方は
まずそちらからお読み頂ければと思います↓

www.lietome.me

 
さて、今回は変化盲の例の一つ、
それも私たちの日常で起こる「変化盲」
をご紹介したいと思います。


②the Door experiment 


まずはこちらの動画をご覧ください↓

youtu.be

 

どうでしょうか?


この動画で何が起こっているか説明すると、


地図を持った実験者が、白髪の男性に
道を尋ねます。


話の途中でドア、または、板のようなものが2人の間を通ります。


その間に、道を尋ねていた実験者が
全く別の人に変わります。

 

しかし、道を尋ねられている男性は、変化に気づかず、

地図を見ながら道を教え続けます。

 

この実験は、1998年に行われたものですが、

実験者が全く別の人物に変ったのにもかかわらず、

変化に気づいたのは 50% ほど。

 

驚きの結果です。

さらに興味深いポイントは、

変った他の人物は、実験者とは

体型、人種、さらには性別が変わったとしても、

半数の人は変化に気づかなかったことです。

 

 


これが、change blindness/変化盲を証明した

有名な実験の一つ、「the Door experiment 」です。

 


また、この 実験をさらにエンターテインメント化したのが、
イギリスのメンタリスト、ダレン•ブラウン氏です。


彼は心理学など様々な学問を利用して
驚愕のパフォーマンスをすることで世界的に有名なメンタリストです。


そんな彼も、この変化盲を利用して
the door experiment を実践したことによって、

この現象がより、世界に広まったと思います↓

 

youtu.be

 

変化に気づいた人、気づかなかった人の違い

先ほど、この実験で約50%の人が、

実験者が全くの別人に変っても気が付かなかったと述べましたが、

 

どんな要因がこの結果に影響したのでしょうか?

また変化に気が付いた人、気が付かなかった人の違いは何なのでしょうか?

 

50%の、変化に気が付いた人は、他の人よりも注意深いのでしょうか?

実験者をよく観察していたから、変化に気が付いたという考えもできますが、

注意が散漫であったから、地図に集中せず、

実験者の変化に気が付いたと考えることもできます。

また、実験者が変なそぶり(手で顔を掻いたり)をみせたから、

実験者の顔をよく観察したのかもしれません。

 

残りの50%の変化に気が付かなかった人々は、

地図を見ながら道を教えるという、一つのタスクに集中していたから

実験者の変化に気が付かなかったのでしょうか?

それとも元々あまり人に興味がない人ばかり対象者として

選んでしまったのでしょうか?

 

皆さんはどう思いますか?

 

いずれにせよ、多くの人は普段から周りのことに

あまり気を向けていないという事実には驚きですが、うなずけます。

 

例えば自宅の本棚の中の、本の配置を細かく思い出すことはできますか?

 

難しいですよね。

 

人間の「注意」の能力は完ぺきではないのです。

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「注意」の能力を過信していると危険かもしれません。

 

ありがとうございました🐈