ただの学生が微表情分析のスペシャリストを目指す

人種、性別問わず0.25秒以下で起こる表情の微妙な変化や会話の最中に見られるしぐさ。それらは意識的にコントロールできないため、非常に重要なサインであるのに見落とされがち。そんなことに興味を持ち独学で非言語コミュニケーションを学ぶことを決めた、ただの学生のブログです。

「自分は騙されない」と思っていませんか?「真実バイアス/ truth bias」とは?

以前にもお話ししたように、
私達の大半は、嘘を完璧につくことができません。
しかし、それでもその陳腐な嘘が見破られずに済むことがありますよね。


一体何故だと思いますか?


それは、
私達の嘘を見破る能力が極端に低いからです。


その理由の一つとして、
真実バイアス/ truth bias
という概念が存在します。


今回は、この真実バイアスについて
お話しさせていただこうと思います。


真実バイアスとは?


以前、心理学におけるバイアスについてお話しさせていただきました。
それについてはこれらの記事をご覧頂ければと思います↓

www.lietome.me

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さて、真実バイアスとは、
人は、自分は騙されないと思い込んでいる傾向があることを指します。


その中で人は、相手の言動に基づいて客観的に判断するのではなく、


「その人が真実を語っているに違いない」

「嘘をつくはずがない」


と思い込んでしまうことです。


真実バイアスのメカニズム


なぜ私たちはこのような心理学的傾向を持っているのでしょうか?


最新の心理学の研究では、
真実バイアスは、
ヒューリスティック/ heuristic
と密接に関係しているといいます。


ヒューリスティックとは?


ヒューリスティック/ heuristic とは
認知において、
また意思決定をするときに、
経験や先入観から答えを導こうとする思考法を指します。


私たちは日々膨大な量の情報に囲まれており、

すべての情報を吟味していてはとてつもない時間がかかってしまいます。


そんなときに、私達が頼るのが、
ヒューリスティック。


つまり、ショートカットのようなもので、

私たちの世界を単純化してくれるのです。


しかし、ヒューリスティックによって、

私たちの判断は、与えられた全ての情報を基にしたものではなく、
潜在意識下で働く心的ルール、

つまり私達の経験や先入観に影響されたものになってしまいます。


あらゆる情報を見逃している


ヒューリスティックによって、
世界が単純化し、すべての情報を吟味するストレスが減る一方で、


私たちが見逃してしまっている情報も
数多く存在します。


普段の生活の中で、私たちは


すれ違う人が何を考えているのか、
またデパートの店員さんが客のことをどう思っているのか。
など、細かいことを考える必要がないですよね。


それはつまり、
私達が他人の言動に意識を向ける機会が失われているということです。


例えば、家に押しかけて来たセールスマンが


髪をびっしり七三に分け、
綺麗な質の良いスーツを着て、
品の良い言葉遣いをしていたとしましょう。


私たちの多くは、
経験上そのような特性を持っている人は「良い人」であり、

嘘をつくはずがないと、思考を単純化してしまうのです。

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このような過程が、
私達が嘘を見抜くことができない理由の一つであると思います。


前にも述べましたが、
「私達は誰でも認知バイアスを持っている」

ということを理解することが人の心理を理解するために非常に重要な第一歩です。


是非、通常の思考から少し外れて、
普段気にも留めないようなものについて少し考えてみてくださいね。


ありがとうございました🐈


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