ただの学生が微表情分析のスペシャリストを目指す

人種、性別問わず0.25秒以下で起こる表情の微妙な変化や会話の最中に見られるしぐさ。それらは意識的にコントロールできないため、非常に重要なサインであるのに見落とされがち。そんなことに興味を持ち独学で非言語コミュニケーションを学ぶことを決めた、ただの学生のブログです。

「模範的嘘つき」とは?子どもが嘘を覚えるきっかけ

ジョージ少年と桜の木


昔、とあるところに
ジョージ•ワシントンという名前の少年がいました。

ある日、彼は父親に斧をおもちゃとして買ってもらいました。

もらった斧をどうしても試したくなったジョージ少年は、庭にあった桜の木を斧で切り倒しました。切り倒された桜の木を見たジョージ少年の父親は、

激しく怒り、ジョージ少年を詰問します。
「お前がこの木を切ったのか?」
正直なジョージ少年は、嘘をつかずに自分がやったことを告白しました、
すると、父親は彼を叱らなかった上に、

正直であることはどんな木よりも大切だといって、彼を許しました。


このジョージ•ワシントンと桜の木の話は子どもに嘘をついてはいけませんよと教えるために、アメリカ中の小学校でよく語られるそうです。


日本でも、
昔から「狼少年」や、「ピノキオ」
などを例にして、子ども達に正直になるようにと教育をしますよね。


しかし、嘘をついてはいけないと、
ほとんど全ての子どもが教わるのに
なぜそれら全ての子どもは嘘をつくことから逃れられず、

大人になっても嘘をつき続けるのでしょうか。


「模範的嘘つき」の存在


上記のような道徳的なお話を聞いたことがある子どもがほとんどですが、
子どもはそれよりもはるかに頻繁に、日常的に嘘と触れ合っています。


たとえば、
母親がママ友と親しげに話しておきながら、家ではその人のことを悪く言っていたり、
父親は仕事に疲れたからと言って子どもと遊んでやれないと言っておきながら、

次の晩には飲みに出かけてしまう


家庭内に留まらず、このような嘘に私たちは子どもの頃から何回も、

数えきれないほど遭遇してきます。


それらを観察、経験するうちに
子どもは、嘘をつくことが社会生活において重要なスキルだと学ぶのです。

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従って、子どもが社会的状況に応じて嘘をつくことは

決して驚くべきことではないのです。


なぜなら、

彼らは両親や兄弟、友達や教師がしていたことをしているだけなのですから。


アメリカの心理学者ロバート•フェルドマン氏は、
行動や態度を通して暗黙のうちに子どもに嘘を教える人々を
模範的嘘つき」という表現を使って呼んでいます。

 

彼らは決して、子どもに嘘をつきなさいと教えているわけではないですが、
子どもは彼らの言動から、嘘をつくこと、

そしてその嘘がどんな利益をもたらすのかを観察し、学ぶので、
結果的に子どもに嘘をつくことを教えてしまっているということです。


あなたも「模範的嘘つき」の1人?


さて、あなたは、
「自分は模範的嘘つきには当てはまらない」と考えていませんか?


実は、そんなことはないのです。
私達は、この社会に生きている限り、

嘘と出会わないことはないのですから。


昔、天気の良い日に公園で、人を観察していた時のお話です。
目の前の芝生には、祖母と、小学生くらいの孫、

そしてその母親がシートを広げ、ピクニックをしていました。
祖母がクッキーを焼いていたようで、

孫とその母親が手作りクッキーを頂こうとしていました。


祖母は、手作りクッキーを孫に食べてもらいたかったのでしょう。

嬉しそうに感想を待ちます。


クッキーを口に入れた瞬間、孫の表情が一変しました。

鼻の周りにシワが表れ、顔のパーツが中心に引き寄せられます。

典型的な嫌悪の表情を浮かべつつ、孫は母親を、一瞥し、放った一言は


「とっても美味しいよ」


その子がもう少し幼かったら、
「まずっ」
と言っていたでしょう。


しかし、その子は祖母を傷つけまいと嘘をついたのです。

 

その結果、祖母はとても嬉しそうな顔をしていました。


つまり、その小学生くらいの子ですら
社会の中で嘘をつくこと、

またそれによってどんな利益を得られるのかを理解しているのです。

 


嘘=悪いこと
と多くの子どもは教わりますが、
実際には嘘をつくことで社会では生きやすくなったり、

何らかの利益を得ることができたりと、
なんだか皮肉な現実だなと思います。


ありがとうございました🐈


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