ただの学生が微表情分析のスペシャリストを目指す-志水勇之進-

人種、性別問わず0.25秒以下で起こる表情の微妙な変化や会話の最中に見られるしぐさ。それらは意識的にコントロールできないため、非常に重要なサインであるのに見落とされがち。そんなことに興味を持ち独学で非言語コミュニケーションを学ぶことを決めた、ただの学生のブログです。

顔が元々左右非対称の人の表情分析

いくつかの研究では、人間の表情や、姿勢が左右対称であることは

見る人にポジティブなイメージを与えることがわかっています。

 

逆に、姿勢、立ち方が左右非対称だと

相手にネガティブなイメージをもたらすだけでなく、

 

左右非対称の表情は、

嘘や、ストレスなどのサインとしてみられることもあります。

 

この説明をすると、必ずと言ってもいいほど聞かれる質問があります。

 

「それでは、元々顔が左右非対称の人はどうなのか?」

 

「顔が元々左右非対称の人はうそをついているということなのか?」

 

 

今回は、このことについて少し考えていきたいと思います。

 

「ベースライン/中立表情」の重要性

 

さて、何度もお伝えしていますが、

表情分析において、

観察対象のベースラインと呼ばれる中立表情、

つまりどの表情筋も収縮していない、元の表情を知っておく必要があります。

 

なぜなら、表情分析とは、

そのベースライン/中立表情と変化後の表情を比べて

どの筋肉が動いたかを観察する必要があるからです。

 

まず、ここに大きな誤解があります。

 

変化後の写真だけを見せられても、

その人が嘘をついているか、また、

表情がどのように、どのくらい変化したのかわからないのです。

 

つまり、初めて会った方が嘘をついているかどうかを、

初めて交わした会話の中で見破ることは困難なのです。

 

そのため、観察者の表情の動き方の癖、

中立表情をしっかりと観察しておく必要があります。

 

左右非対称の顔の表情分析でよくあるミス

 

左右非対称の顔の人の表情分析でも、

このルールは同じく適用されます。

 

つまり、顔が元々左右非対称であろうが

それがその方のベースライン/中立表情となるのです。

 

例えば、

その方のベースライン/中立表情がこのように左右非対称だったとしましょう↓

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右側の口角が少し上がっており、

右側のほうれい線に少しシワが入っていますね。

 

その人が、ある時にこんな表情をしたとしましょう↓

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先程のベースライン/中立表情と比べると、変化後では両口角が均等に上がり、両方のほうれい線に均等にシワが入っています。

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左:ベースライン・中立表情 右:変化後の表情

 

なんの表情に見えますか?

 

両口角が上がると、

断片的な「幸福」の表情のサインです。

目に幸福の表情の傾向が表れていないので、

社会的な笑顔、愛想笑いかもしれません。

 

しかし、少し待ってください。

 

元々この人の顔は左右非対称であったことを思い出してください。

 

それも、右側だけ口角が上がり、

右側のほうれい線にシワが入っていましたね。

 

それが、変化後では、口角も、ほうれい線のシワも、

ほぼ両側均等になっていますよね。

 

となると、左側の口角だけ上がったことになります。

 なぜなら、右側は元々(ベースライン・中立表情の時点で)

上がっていたからです。

 

そうなると、片方の口角だけ上がったことになり、

変化後の表情は「軽蔑」を表す表情になります。

 

幸福と、軽蔑の感情はまるで違いますよね

 

このように、観察対象者のベースライン/中立表情の重要性を理解していないと、

思わぬ誤解を生むことがあります。

 

是非、皆さんも相手のベースライン・中立表情、

また表情の変化の癖や、ボディランゲージの癖を観察してみてください。

 

例えば、一分間の瞬きの回数や、手で顔に触れる回数を数えておくと、

その人がストレスを感じた場合、その数に変化があるかもしれません。

 

よって、普段の観察が信頼できるデータベースとなるのです。

 

 

ありがとうございました🐈


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